2011年6月29日水曜日

おすすめ盤日記

今回のおすすめ盤はこれ。



john zornのエレクトリックマサダ「At the Mountain of Madness: Live in Europe」.
john zornのユダヤ音楽バンドMasadaのエレクトリックバージョンのライブ盤です.

まずメンバーがやばい。最強。エレクトロニクスにイクエモリが入ってます。たまらん!

全曲かなりアツイ演奏が繰り広げられており、迫力がもろに伝わってきます。
全員素晴らしい演奏をしていますが、とくにマークリボーのギターとジョーイバロンのドラムが
神がかっています。

これは生でみてみたい。

Furukawa POP Yuta

2011年6月21日火曜日

I_am_Milesさんのあるツイート

僕は登録していないのですが、ツイッターで音楽家のマイルス・デイビスさんの格言をつぶやく

I_am_Miles さん

をフォローしている知人がおり、見る機会がありました。


その中でこのようなツイートがありました。

「必要なのは才能じゃない。練習、練習、練習、それだけだ。('マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ'P256)

I_am_Miles 7:26 PM Jun 18th via web」


このツイートから、マイルス・デイビスさんは、
音楽家にとって練習が最も重要、
というメッセージを残しているのかな、と想像する人がでる可能性があります。


ところが、マイルス・デイビスさんの真意は違います。
I_am_Milesさんのツイートにもある、マイルス・デイビス自叙伝ⅡのP256には、以下の文章があります。



「ウイントンは、まるで生命のない、古びたヨーロッパの音楽を演奏させられている。なんで彼は、アメリカの黒人作曲家の作品を演奏しないんだ?なんで彼らのためにチャンスを作ろうとしないんだ?レコード会社が黒人を使って本当にクラシックをやろういうんなら、なんで黒人の作曲家や、あるいは古臭い曲のかわりに、若い白人の作曲家をとりあげないんだ?ウイントンが取り上げている作曲家がダメだと言うつもりはないが、何度も何度も何度も、散々繰り返されてきたことじゃないか。ウイントンはそういった生命の感じられない、誰にだってできる類のことを演奏している。

そのために必要なのは才能じゃない。練習、練習、練習、それだけだ。

オレはそうした音楽を演奏するほど、自分を蔑んだりはしない。彼のように有能な奴が、どうしようもなくくたびれた音楽を演奏して、それを喜んでるのは白人連中だけだ。彼にもそう言ってやったことがあるんだがな。」

(出典:マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ 256項
マイルス・デイビス、クインシー・トループ著 中山康樹訳 宝島社)



この文章からわかるように、マイルス・デイビスさんは音楽にとっては練習がすべて、というメッセージを残しているわけではありません。
当時(1985年と思われます)ウイントン・マルサリスさんのやっていた演奏に対して、必要なものが練習だけである、と言っています。



I_am_Milesさんの上記のツイートは、マイルス・デイビスさんの音楽に対する考えを間違って伝えている可能性があります。

僕が引用させてもらったところを含め、自叙伝を読めば、マイルス・デイビスさんが何に対して「必要なのは才能じゃない。練習、練習、練習、それだけだ」
と言っているのか伝わると思います。



鎌倉翔太 富山県

2011年6月20日月曜日

おすすめ盤日記

今回のおすすめ盤はこれ。



Red Hot Riot
フェラ・クティのリミックスアルバムですね。

Red Hotシリーズはいいやつが多いのですが、その中でもかなり熱いアルバムだと思います。
高校3年のときにフェラ・クティにはまったのですが、そのときにこのアルバムはかなり衝撃でした。
ZOMBIEやNO AGREEMENTなどの名曲達が、ディアンジェロやタリブクウェリなどのヒップホップ/ソウル勢からアーチーシェップなどのジャズ勢まで、あらゆる強者達が加わって今によみがえっています。

全曲かっこいい。間違いなくやばいアルバム。

Furukawa POP Yuta

2011年6月14日火曜日

おすすめ盤日記

サイゲンズのコッチさんに、おすすめのCDとかブログで紹介したら面白いのではというナイスな提案をいただいたので、ジャズ研ブログ繁栄のためにこまめにつづっていこうと思います。

ただし、油井正一や清水俊彦などのような名文は書くことは不可能なのであしからず。

記念すべき第1回はこれ。



Monk Suite: Kronos Quartet Plays Music of Thelonious Monk
with Special Guest Artist Ron Carter

です。

なんとモンクの名曲たちを現代音楽の奇才クロノスカルテットが演奏してます。
しかもゲストにロン・カーターという時点で間違い無し。
ジャケットもかっこいいんですよねこれ。

札幌のレコード屋さんで発見したとき、ジャケのかっこよさもあり即買いしました。

モンクのもつ濃密な楽曲の数々を弦楽四重奏+ベースで見事に表現しています。
とにかくかっこよい。おすすめです。

Furukawa POP Yuta

2011年6月5日日曜日

R.I.P. Ray Bryant

米国の名ジャズピアニスト、Ray Bryantが今月2日ニューヨークの病院にて亡くなったそうです。享年79歳。

彼のprestigeにおける大名盤「Ray Bryant Trio」は、私がジャズを意識し始めた頃、文字通り擦り切れるほど愛聴していました。
特にA面1曲目Golden Earringsは正に私をジャズの虜にした一曲であり、いつ聴いても胸が熱くなります。

とうとう、彼の演奏を生で聴く機会が無いまま亡くなられてしまい、残念でなりません。

心よりご冥福をお祈りいたします。




Tetsu-Sanada